学校では教えてくれないお金の話

先進国の中でも金融教育において日本はダントツで遅れています。政府は国民を助けてはくれません。将来への不安を抱えている人と繋がれればと思いこのブログを立ち上げました。「知らないと生涯で数千万円損する」お金の知識を発信していきます。

貧富の格差は一生縮まらない?ピケティの方程式から考える資産の築き方

お金持ちなら知っている

「お金持ちになって、今の生活をもっと楽にしたい…。」
このように考えて悩み続けている人は大勢います。お金持ちほぼ万人に共通して課題となるテーマです。

とはいえ、どうしたらお金持ちになれるのかははっきりと分からない人は多いと思います。
少なくとも確実にお金持ちになれる方法自体は存在しません。

しかし、不公平に思うかもしれませんが実はお金持ちはさらにお金持ちになっていくということがある経済学者によって証明されているのを知っていますか?

その経済学者とは、トマ・ピケティです。『20世紀の資本』というベストセラーにもなった本を出版し、お金持ちはよりお金持ちになることを証明しました。

その内容の中で最も重要なのが『r>g』の法則です。
r>gという一見シンプルな数式に資本主義のルールが反映されています。

これは今お金持ちでなくとも、今後に資産を築いていきたい人も絶対に知っておくべき知識になります。
そこで今回はr>gの法則とはどのようなものなのか、一般人がどうすればお金持ちに近づくにはどうすればよいかを解説します。

お金持ちへの法則を理解して、将来に向けて着実に資産を作ってください。

お金持ちはさらにお金持ちになることを証明した『r>gの法則』

証明した方式

r>gの法則とは、資産(株や不動産など)から得られる利益の方が労働によって得られる利益より成長が早いことを示しています。
つまり、資産を多く持つ人たち(=お金持ち)はさらに多くの富を手にして、それに比べて必死に労働するだけの人たちはなかなかお金が増えないという残酷な事実を証明しているわけです。

r>gを日本語に直すと次の通りになります。

  • r:資本収益率 →株や不動産などの資産から得られる収益
  • g:経済成長率 →働くことで得られる収益

この法則は経済学者のトマ・ピケティが書いたベストセラーの『21世紀の資本』に書かれています。
同書は18世紀にまで時間をさかのぼってデータを分析し、結果としてr(資本収益率)が年5%程度の成長を遂げているにもかかわらず、g(経済成長率)は年1~2%程度しか成長していないと証明しました。

下記画像はピゲティがデータを元に導き出した実際の米国の富裕層と労働者の平均所得の推移をグラフにしたものです。

米国の平均所得の推移
(引用:池上彰の特集番組より)

上位1%のお金持ちの人たちは株や不動産などで資産を増やしているのに対し、下位90%の働いて給与を得ている労働者の収入は長期に渡って平行線で2000年以降は少し下がっていることが分かります。

90%の労働者の利益が横ばいということは、上昇していく富裕層との差がどんどん開いていくことを意味しています。

このようにr>gの法則はお金持ちとそうでない人との格差は広がり続けることを伝えています。

日本でも貧困の格差が生まれているのを知っているか

格差が開いている

r>gの法則を知ったところで、なかなか実感が湧かない人も多いのではないでしょうか。
しかし、r>gの法則によって起こる貧富の格差は日本でも実際に進んでいます。

まず日本では長期的に実質賃金が下がり続けているのを知っていますか?
以下のグラフは先進国の実質賃金の推移になります。

実質賃金指数
(引用:全労連)

1995年の実質賃金と比べて、2016年になると日本は89.7%まで低下しています。
しかし、他国は全て100%を超え、実質賃金が過去よりも増加している状況です。

上記のデータから、日本では年々もらえる賃金が減り続けている現状が見えてきます。

その結果として厚生労働省のデータによると、相対的貧困率は増加傾向にあります。
相対的貧困率とは、その国の生活水準と比較して貧しい人たちの比率のことをいうため、この比率が高ければ高いほど格差が開いているといえます。

相対的貧困率
(参照:厚生労働省)

1985年時点では12.0%だったものの、2015年には15.7%まで上昇しています。

生活するような絶対的貧困が起こることはありませんが、このように相対的貧困率が上がっているということは、貧富の格差が開いた結果です。
つまり、将来的にはいつの間にかあなたも貧困層になってしまうかもしれません。

現状を受け止め、何か対策を打たなければ将来に多くの資産を築くことは難しくなります。

安定した資産運用で初心者は戦おう

資産運用

 続きはこちら

 

 

資産形成の知識を0から学べるメールセミナーを行っています。